登録番号 B0000293
資料種別 実物
所属部門 芸術
分類番号 B-520
拡大
前の画像   次の画像
フェオドロフスカヤの聖母(エレウーサ型)
資料名 フェオドロフスカヤの聖母(エレウーサ型)
資料名(よみ) ふぇおどろふすかやのせいぼし(えれうーさがた)
別称 ロシア・イコン
数量 1件1点
法量 35.5×31.0cm  
材質 板 テンペラ
製作年代 19世紀
解説 聖母は顔を幼児キリストの方へ傾け、幼児は聖母の胸に抱かれて頬を寄せている。右手でマフォルティオンをつかみ、左手で聖母の首につかまっている。このような形式の聖母像は「エレウーサ(Eleousa)型の聖母」と呼ばれている。ギリシア語のエレオスには「同情、あわれみ」の意味があり、この型の図像では聖母が幼児のきたるべき運命(受難)をあわれに思いつつ、愛撫する表現が協調される。エレウーサは11世紀末頃にビザンティン美術の中で成立し、中世末期から近世初頭にかけて多くのイコンが制作された。ロシアでエレウーサは「ウミレニエ」とも呼ばれている。「感動するもの、人の心を打つもの」の意味があり、幼児の運命を予見していたということから、子どもの守護神として広く敬拝されている。12世紀中頃ロシアのキエフに伝えられたエレウーサ型の聖母像は、キエフの大公ウラジミルの名にちなんで、「ウラジミルの聖母」と呼ばれた。このイコンはロシアの聖母像を代表するものとなったが、「フェオドロフスカヤの聖母」も、ウミレニエの伝統を受け継いでいる。母子の情愛と憐憫を感じさせる表現に溢れ、調和のとれた美しい構図が特徴的なイコンである。